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よくある胃の病気 - 胃がんや胃炎の病気症状と治療法

「がん」は日本の国民病といわれ、日本人の3人に1人ががんで死亡するという統計があります。

元々、1950年頃には、がんで死亡する人の半数近くは胃がんによる死亡でしたが、近年では、日本人の生活環境や食生活が変化したことが理由で大幅に発生が減少してきました。

胃がんは、食生活やピロリ菌が最大の要因とされます。日本人は塩辛い味を好むため発生率が高いと言われていますが、冷蔵庫が普及したことによって新鮮で清潔な食べ物が手に入りやすく、保存用に塩漬けする必要がなくなったため発生が抑えられていると言えるでしょう。

しかしながら、部分別がんの死亡率で見ると、現在でも胃がんによる死亡者は肺がんに続いて第2位です。また、女性より男性の発生率が高くその数は倍以上にもなります。塩分の多い食事が好きな方、アルコール・喫煙・インスタント食品が好きな方、ピロリ菌に感染している方、家族の中に胃がんにかかったことがある方は胃がんになる可能性が高いので気をつけてください。

胃がんは初期の段階で自覚症状がほぼ無いため、早期発見が難しいがんです。

疾患が進行し胃の働きを障害するようになって初めて、胃が重い、腹痛、胸焼け、食欲不信、吐血、全身倦怠などの症状が出ます。かなり進行しても症状が目立たないこともあります。自分自身で見つけることが難しいので、大体の場合検診で見つかるケースが多いのです。まったく症状が無くても既に発症している可能性があるがんのため、定期的に胃がん検診を受けることをお勧めいたします。

早期に発見されたがん(直径2cm以下)であれば、開腹手術は必要ありません。内視鏡・腹腔鏡を使った切除が可能となり、3日程度入院で治療ができてしまいます。大きいがんが見つかると、開腹手術によって切除しなければなりません。手術で切除ができないような進行したがんには、放射線による治療も行います。

手術以外にも、切除前にがんを小さくしたり転移を抑える目的で抗がん剤治療を行うこともあります。

普段の生活において起こり得る胃の病気と言えば、「胃炎」です。

胃炎には、急性胃炎と慢性胃炎があります。急性胃炎は胃粘膜の急性炎症で、原因が明確なことが多く(ウィルスや細菌などの感染やストレス、暴飲暴食など)、1日安静に過ごしたり数日市販の胃腸薬を服用することで治ることがほとんどです。

慢性胃炎とは、急性胃炎とは異なり原因がなくても自然に進行する胃炎です。慢性的に胃に不快感を感じます。慢性胃炎の原因の80%がピロリ菌の感染だと言われています。バリウム検査や内視鏡検査で胃の中の状態を観察し、炎症を起こしている胃粘膜の状態に応じて治療を行います。